人気ブログランキング | 話題のタグを見る

我が家のお笑い担当、愛しのBJ。2012.9.3に旅立ちました。享年12歳と5日。でも空からまだまだ語るぜ。アフォな飼い主、見守ってなきゃだからさ。


by funkyhotdog
カレンダー
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31

彼 ノ チカラ

勇気を振り絞って書き込みしてくれたはじめましての人と新たな繋がりを作ってくれた。
ご無沙汰していた人に声をかけてもらった。
気にはなってたけど疎遠になってた人からもメッセージを頂けた。
知って欲しいな~と思ってた人からも温かい言葉を頂けた。
逢いたい人に逢わせてくれた。
これもBJのお陰なんだよね。
ありがとう。
BJ自身、彼が会いたいと思ってた人には、きっと会えたはず。
触ってもらいたい人には、ワシワシ触ってもらえたはず。
そして、会いたいと思ってる遠くのお友達には、これからきっと会える。

平日だったけど「たまたまお休みだったんだよ」ってわざわざ訪ねてくれた人。
もしかしたら、この日を本当にお前は選んだんぢゃないのか?
会えた、んぢゃなくて、呼んだんぢゃないのか?

骨になる日の朝まで、色んな方が弔問に訪れてくれて、彼にとっては生涯一番のモテ期でした。
寝顔もずっと綺麗なまま。
人が去ると、ツツーと鼻から血の混じった体液が流れてきたっけ。
最後まで格好つけちゃって。

火葬の日。
「みんな、本当にありがとう。感謝してます」そう呟きながら、頂いたお花のどれもから数本ずつ抜き取って棺に入れました。
骨になって出てきたBJは、とっても小さくて。匂いもまったくしなくて。
全ての骨を合わせても、物凄く軽かったんです。
その余りの軽さに言葉も出ず、二人で号泣してしまったほど。
陶器ぢゃなくてもいいのにな、なんて思ってたけど…。
骨壷の、あの重さの意味が分かった気がしました。
住みなれた家に骨になったBJを連れて帰り、2人でテーブルの上に骨を全て広げました。
これはきっと後ろの足。
こっちは背骨だよ。意外としっかり残ってるね。
これはあばらかな、細いなぁ。
緑色に染まった骨もありました。
薬のせいとか、一緒に焼いた花の色が移るとか、諸説あるようだけど…本当のところは、よく分かりません。
「BJくんくらいのフレンチブルさんだと、骨壷の大きさは5寸くらいだと思いますよ。
鼻の低い仔はそのまま水平に頭を入れられるけど、鼻の長い仔だと縦にしないと骨壷に入らないんです」
BJの頭の大きさで選んだのに、焼けて骨になった彼の頭は想像以上に小さくなってました。
もっと小ぶりな骨壷でもよかったのかもしれないと思うくらい。
でも、小さな歯は分かる。
ご飯や錠剤を噛み砕いてた歯。
枝を齧ってた歯。
骨一つ一つを慎重に箸で摘まんで、壊れてしまわないよう布(晒がなかったので白い布で。この布が晒に比べると厚みがあったため、5寸でよかった感じです)に包み、二人で骨壷に入れました。
結婚式でケーキ切って以来の共同作業。
ケーキより緊張する共同作業。

朝まであった体が骨になる。
気持ちの整理をつけるために、火葬ってやっぱり大切なことなんだと思います。
触って感じることができなくなって、寂しいけど。
匂いを確かめられないって、辛いけど。
触れると、そこから離れられなくなるから。
普段の生活に戻れないから。

BJの死で沢山の人との繋がりを感じました。
そして色んなことを教わりました。
命が消えていく瞬間。
命が消え、肉体が腐敗(まではいかないか)していく様。
きっとそれは、情のない相手だと目を背けたくなることなんだと思います。
冷たく、固くなっていく体。
血の気がなくなって真っ白になる歯茎や爪。
眼球の水分が抜けて落ち窪み、光沢もなくなり淀んでいく。
お尻や鼻から出てくる体液。
日にちが経つと、体内の体液や血が重力で下がって、背骨が若干浮いてきて、上から見ると横広くなる体。真っ白だった爪もそこに体液が溜まってどす黒くなっていきました。
でもね、そうなってもやっぱり愛しい。
恐る恐る体をひっくり返してお腹を見たけど、BJらしいタプタプで、とっても綺麗。
亡くなってから、ずーっと伏せた状態だったから「きっとおしっこも沢山でてるよ」って言われたけど、マットがほんのちょっとだけ黄色くなってるだけでした。
具合が悪くなる前に、出し切ってくれたもんね。
後々のことまで、あの時考えてくれてたのかしら、なんて。
生きてたときより、そーっと、優しく体液を拭いました。
痛くない?なんて声かけながら。

いろんなこと、ほんとうに今まで経験したことないいろーんなことを教わったんです。
骨になったBJは、まだ家にいます。
多分、しばらくいます。
早くお墓に入れてやれとは言われるけど…ずーっといるかもしれません。
BJの周りには沢山のお花。
そしてお線香の香り。
BJが横たわっていたときは、「びっくんの匂いがわかんなくなる!」って、ちょっとヒステリックにもなったけど…仏様はね、花やお線香の香りがご飯なんだそうです。
そんなことを知ったのも、これまたBJのお陰。
…どうりで…。
食に卑しい仔だったからか、お線香のなくなる速度が、異様なくらい早いのです。
もしかして、あの方はそれを分かっててお線香を送ってくれたのかしら?なんだかフフって泣けちゃうな。
そして、いいお線香を食べさせたら、もっとよいものに生まれ変わるとか。
今度はちゃんとしたフレンチブルか、ちゃんとした…ボステリに生まれ変わるかな。
亜種って言われないような。

たくさんのことを教えてくれたBJから、出された宿題。
毎日、忘れずに大好きなご飯を出すこと。
あと、早くペットロスから立ち直ること…多分。
これは時間は随分とかかりそうだけど。
ペットロスから立ち直るには、吐き出すことがいいんだって教わりました。
だからね、ココで吐き出してます。
みんな、ごめんね。
by funkyhotdog | 2012-09-07 09:18 | 日常