我が家のお笑い担当、愛しのBJ。2012.9.3に旅立ちました。享年12歳と5日。でも空からまだまだ語るぜ。アフォな飼い主、見守ってなきゃだからさ。


by funkyhotdog
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鎮守の森復活プロジェクト

(長いよ。ほんでもって、犬ネタないよ。ごめんなさい)

日曜日、山元町へ行って来ました。
山元町も他の沿岸部の町と同じように、津波の被害を受けたところ。
一時期は山元町にある深山とゆーお山に、よく2匹を連れて上りにいってました。
山頂からの眺望がとってもよくて、お天気がよければ町並みとそしてその向こうに広がる海が見渡せたのです。
「地球って丸い~」
なんてのを何度感じたか。
なぜ山元町へ赴いたのかとゆーと…。
「鎮守の森復活プロジェクト」が開催されたため。
被災生活から元の家に戻って、ようやく少しずつだけど外に目を向ける余裕もできたしね。何かやらんと、と。
早めに自宅を出たので、開会式までの時間、海沿いを走ってみました。
昔よく行った荒浜港、鳥の海に。
あの懐かしい風景はどこへ。
家が殆どありません。
なに、どこココ。
基礎が残ってるから、家がたーくさん建ってたんですよね。
中には1階が骨組みだけになった、きっと新築だったんだろうなーと思わせる素敵なデザインのおうちも。
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壁に打ち付けた板に「救援活動をなさってくれる皆様、どうもありがとうございます」とお礼の言葉が書かれてあるお宅もありました。
だだっぴろーいのっぱらに、ぽつんぽつんと建ってる家。
知らない人が遠くから見たら、きっと新しくできた造成地なんぢゃないかと思うような光景。
でも近寄ると、建ってる家だって横に回ればガラス窓は割れて中はグチャグチャ。壁にはここまで濁流に飲まれましたを記す痕がクッキリ。防犯のため中に入れないよう割れた窓や扉を荒く木で打ちつけてあるのです。
もぅこの場所は宅地としては使えない。たしかそう決まったはず。
でもここにいた人たちにとっては、愛着のある土地。
終の棲家と決めて暮らしてた人だって沢山いたんですよね。
基礎を残すだけ、あるいは更地になってしまったその場所には青々と草が生えてました。
その更地になった場所に車を停めて作業をしておられる人が何人かいらっしゃいました。
もともとそこに住んでた方。
家のあったその場所に、野菜を植えて畑にしておられました。
ある青年は車を停めて、海を見るでもなく、多分家が建っていたのだろうその一角をじーっと眺めてたり。
仮設で新しい生活が始まったっていっても、そうだよね、すっぱり忘れるなんてできないよね。
なんだか元の家に戻って、ぬるーい生活をしてる自分が恥ずかしくなります。
「この辺、たしかほっき貝飯とか売ってたところだよね」
元は公園だった場所は、現在ことごとく瓦礫置き場になってます。
鳥の海周辺は、でっかい魚市場があったためか、積み上げられた瓦礫が…とにかく臭い。
1年以上経ってるのに、まだ臭い。
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思わず鼻を覆いたくなる臭さなのに、薄汚れたマリオは笑顔でした。
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確かここは鳥の海の都市公園があったところ。
遊具も津波の力でグンニャリ。
なんかいたたまれない。
直視できない。
逃げ出したい。
ほんと、アテクシってダメなやつ。
思わず「まだ早いけど、行こうよ。受付しちゃおうよ」と車を出すよう夫に催促したのでした。
早めに会場となってる八重垣神社に到着しました。
といっても、神社そのものは津波で全て流されてしまって跡形もありません。
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テントでまず受付。
このときなにげなーく夫の後姿(麦藁帽子が異様に似合っとる)を撮ったけど、一緒に写り込んでる赤いパンツの方、青いシャツの女性(ご夫婦)に後々随分お世話になりました。
東京からわざわざ駆けつけてくれた木を植える活動をなさってるボランティアの方です。
んもぅ、凄いの。
どんぐり拾ってきて、おうちのベランダで芽を出させてある程度まで大きくして植樹~。そんな活動しておられるんですと。
どんぐり拾うのはアテクシもよくやってました。
宇樽部キャンプ場にゴロゴロ落ちてるどんぐりをビニール袋いっぱいに拾ってね。
「いっぱい木よ、生えろー!」って叫びながら隣の調整池にボーン!
ただ放り投げる。
これぢゃ、ダメなんだって。だよな。薄々気づいてはいたけど。
育て方も丁寧に教えてもらいました。
木の名前や区別の仕方も随分教わりました。
あと、今回植樹するスダジイのどんぐりが、かなり美味しいってのも教えてもらいました(胃袋にロックオン。育てて食ってみたいぞ)。
午後1時、開会式が粛々と始まります。
八重垣神社の宮司さん(なんと女性)の挨拶に始まって、日本財団のお偉いさんの挨拶…。
で、最後に「待ってました!」のあの人が壇上に登場です。
夫はこの方に多分、会いたくて会いたくてしょーがなかったんだと思います。
恋か?
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植樹の神様。宮脇昭せんせです。
フランス映画の「木を植える男」ってゆー素敵な映画、ご存知ですか?
まさにその主人公のような方なのです。
こんなサイトを見つけたので、お暇があったら覗いてみてください。
隣に座ってた夫の顔、幸せそう。
やっぱ恋か。
と思ったら小声でこう返してきました。
「ね、ヨーダに似てるでしょ」
ぶはーっ!
ヨーダてのが映画の中でどんな位置づけなのか、映画を観てないアテクシにはよくわからないけど、この時点でヨーダ=いいやつ。とてもいいやつ。すごいいいやつ。が決定。
もぅね、お話は面白くて引き込まれちゃうし、なにより木に対する愛情(当たり前か)がビンビン伝わってくるのです。
今回植樹するのは21種類。
主だった苗を先に挨拶したえらーい人たちに持たせて、大きな声でその名前を呼ばせる。そして皆も一緒になって3回連呼。
そうそう、上のリンク先のブログに書かれてたみたいに。
「タブノキー!タブノキー!タブノキー!」って。
恒例行事だったんだ。
でもお陰でしっかり名前が記憶に刻まれました。
それとタブノキってすごい木なんだぞってのも。
あとあと、神事によく使われてるサカキってのがあるけど、それより葉の茂り方が多いヒサカキを使用してる神社もあるとか。ヒサカキ=非サカキ。サカキとちゃうヨ、か。
「ニセモノを使っちゃいかーん」なんてことも言ってたっけ。
あ、今回はサカキ、そしてニセモノのヒサカキも植樹しましたが。
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大きく育つ常緑樹の苗を30センチくらいの間隔で植えていきます。
んで、手前の縁には15センチくらいの間隔で背丈の低い花が楽しめるムラサキシキブやヤマブキを、隣とかぶらないよう植えていきます。
意外と間隔、狭い。
でも、これでいいんですって。
ふーん。
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植え終わったらこれでもかっちゅーくらい、藁をかけていきます。
恋焦がれるせんせが近くにいるもんだから、張り切る夫。
何気に被ってる麦わらがおソロなのか嬉しかったらしい。
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最後に、風で藁が飛ばされたり雨で流れたりしないよう紐をかけて作業は終了。
参加されてたおば様数人が夫の目の前で、せんせに握手を求めてました。
羨ましそうな顔をする夫。
「ツーショットで写真、撮ってもろたら?」
そう勧めたんですが、「い、いやぁ~」なんて恥ずかしがっとりました。
やっぱ恋だな。
いやぁ、かなり凹んだ気持ちでスタートしちゃった植樹でしたが、終わってみればなんだか充実した記憶に残る一日でした。
帰り、宮脇せんせが作った森があるんだヨ!寄りたいんだヨ!と夫が言うので輪王寺へ。
ここで、また夫の宮脇せんせラブな話を延々聞かされたのでした。
津波被害を受けた地域や人のために、少しだけ、ほんのすこーしだけでも力になれたのかな?
いや、それは後付け。
自分のほうが楽しんぢゃたんだけど…。
山歩きがを楽しむためにも、木のことにももっと目を向けなきゃな、なんてね。
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by funkyhotdog | 2012-06-25 14:37